最高検が方針を示す

今朝(8月26日)の毎日新聞1面トップの記事です。 裁判員:性犯罪、身近な人は不選任 被害者に配慮 最高検【魚拓】より引用  ◇不選任で具体策  性犯罪を審理する裁判員裁判で、最高検は、被害者と生活圏や人間関係が共通する裁判員候補者を裁判員に選ばないよう積極的に地裁に求める方針を、全国の高検、地検に示した。被害者のプライバシー保護が狙いで、該当者については裁判員選任手続きの際、理由を示さずに不選任請求する。被害者には事前に候補者名簿に知人がいるかも確認してもらい、同様に対応する。不選任請求に関する検察の具体的な方針が明らかになるのは初めて。 具体的な方法は以下のようなものです。再び上記記事から引用  検察幹部によると、被害者に日常生活の範囲や人間関係を尋ね、地域や団体など「一定の範囲」を設定する。選任手続きでは、「住んでいる自治体は」「職種は」「大学生の知り合いがいるか」「何のサークルに入っているか」などと候補者に対して裁判長に質問してもらい、回答が「一定の範囲」に当たれば理由を示さず不選任を求める。該当者が法定の人数を超えた場合は追加質問で絞り込む。  また、被害者に候補者名簿を示して知り合いと同じ名前があれば、年齢や容姿を聞く。選任手続きで同一人物と確認できたり、別人と断定できない場合は同様に不選任を求める。「不公平な裁判をする恐れがある」と判断できれば、それを理由に不選任請求する。 社会総合面には、この記事の解説が載っていました。 解説:性犯罪事件の裁判員除外、最…

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最近の動き

最近、気になる動きが沢山あったようです。 全国4件目の裁判員裁判が、性暴力事件  http://azuryblue.blog72.fc2.com/blog-entry-697.html  すでに東京地裁で8月3日、さいたま地裁で8月10日、大阪地裁で9月8日の日程で、裁判員制度の公判日程が組まれているとのことだが、これらに続く全国4件目の裁判員裁判が青森地裁で性暴力事件を扱うことに、8日、決まったという。 青森地裁には被害者のプライバシーの取り扱い等について「ウィメンズネット青森」から要望書が提出されたようですし、地裁側も配慮を持って取り扱うということで少し安心しました。 国会での動き ― 参議院 http://manysided.blog85.fc2.com/blog-entry-22.html 国会での動き ―衆議院 http://manysided.blog85.fc2.com/blog-entry-21.html 特に参議院の議事録の方を興味深く読みました。公明党の山本香苗議員による「裁判員制度における性犯罪被害とプライバシーの保護についての質問」です。 ○山本香苗君 もう時間が来ましたので、最後に大臣に是非伺っておきたいんです、御答弁をお願いいたしたいんですが、性犯罪はまだまだ世間的に十分理解が進んでいるとは言い難い状況にあります。 司法関係者でさえ理解のある方は少ないというふうにも言われております。守秘義務のない候補者の…

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お知らせをいくつか

まず、一つ目は。 一緒に動いていたてんとうむしさんとは、事情により別活動をすることになったのは、以前のエントリでお知らせした通りです。 てんとうむしさんからのメッセージや情報を伝える場として、このblogを使えなくなってしまい大変申し訳なく思っていたのですが・・・。 てんとうむし改め多面体さんとして、ステキなタイトルのblogを立ち上げられました。 「あなたは悪くない」 今後の活動の拠点として、また、被害者の方へのメッセージを発信する場として活用していかれるとのことです。 すでに5本のエントリをアップされています。どれも読み応えがあるエントリばかりで、多面体さんの思いがあふれています。 皆さんにも是非お読みいただきたいと思い、ご紹介しました。 二つ目は。 数日前の報道で、選任手続き上の性暴力事件被害者のプライバシー開示問題について、最高裁が対応策を打ち出したという記事について。 まずは、その記事を一部引用します 裁判員選任、性犯罪被害者に名簿を開示 最高裁が通知へ<魚拓> http://www.asahi.com/national/update/0604/TKY200906040357.html 2009年6月5日7時59分  裁判員制度で、裁判員候補者から裁判員を選任する過程で、被害者の名前などが示されると「性犯罪被害者のプライバシーが守られない」とする不安が広がっている問題で、最高裁は4日、検察を通じて被害者に先に裁判員候補者名簿を開…

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裁判員制度と性暴力事件を考えるサイトを立ち上げました

裁判員船員手続きでの被害者のプライバシー開示問題の経緯と、今後、裁判員制度の導入によって性暴力事件の被害者が被るであろう問題を考えるるサイトを作りました。 私は、このサイトを今後の活動の足がかりにしようと考えています。 「裁判員制度における性暴力事件を考える」 http://www.h6.dion.ne.jp/~half-2/saito/index.html タイトルもなんだかなーですし、まだ中身もあまり詰まっていませんが、一度お読みいただいて、こういうことも盛り込んで欲しいなどの提案やご意見をいただけると有り難いです。 なお、ご意見はこのエントリーへのコメント欄にお願いします。 (ちなみに、以前運営していた自助グループのサイトがあったスペースを使いましたので、URLには特に意味はありません)

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最高裁は指針を出さない

中国新聞5月30日の報道より http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200905300110.html <魚拓>  この概要説明で、性犯罪被害者は「三十代のSさん」などとするほか、市区町村の規模により、おおまかな住所地を伝えて、候補者に心当たりがないか尋ねる。  その後、心当たりがあると答えた人には、裁判長が一人一人実施する質問の中で、心当たりのある人の名前を聞き、被害者かどうか確認する。  殺人や傷害致死など性犯罪以外の罪名の対象事件に性暴力が含まれている場合も、被害者情報保護の必要性があれば同様の方法をとるという。  裁判官は独立して職務に当たるので、こうしたやり方を一律に徹底することはできないが、最高裁は「事件に応じた裁判員選任手続きの方法は協議を続けてきたので、各地裁は対応を把握している」としている。 「裁判官は独立して職務に当たるので、こうしたやり方を一律に徹底することはできない」のですね。 やはり、最高裁は指針を出さず、裁判官個別の判断に任せるということです。 問題が起きたときに誰が責任をとるのでしょうね。(もちろん担当裁判官でしょうけど)

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