【裁判員裁判】 被害者のプライバシー問題 その後

こんにちは! office kei カウンセラーの中島です。 寒いですね。 今朝起きたら近所の家の屋根に薄っすらと雪が積もっていました。 都市高速が止まっているそうです。 お出かけの際には足元に気をつけて。 暖かくしてお過ごしくださいね。 今日は性暴力被害についての記事なので、フラッシュバック注意です。 最近、児童虐待の勉強をしなおしています。 今年の4月に法律の改正されることもあり 古くなってしまった知識のメンテナスといったところです。 一番対応が難しい性的虐待について調べているうちに 裁判員裁判以降、性犯罪での起訴が激減しているというニュースに行きあたりました。 ソースはこちら↓ 強姦致傷罪での起訴は裁判員裁判以降、激減した https://www.buzzfeed.com/kazukiwatanabe/prosecutor-did-not-indict-takahata?utm_term=.tx8PMxx7W#.mt0PpQQxG 裁判員裁判が始まった2009年当時、私もこのテーマに関して様々なエントリーをあげました。 「裁判員裁判・プライバシー問題」 http://akiras-room.seesaa.net/category/25690068-1.html ただでさえ性犯罪の被害者は訴える人が少ないのです(内閣府の調査では約4%)。 自分が遭った事件の詳細が裁判員という一般市民の目に触れることは、被害…

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【裁判員裁判傍聴】問題が山積(2)

私の考えたこと(というか雑感)を書く前に、裁判員として参加された方達の感想を新聞記事から引用します。 性犯罪審理に裁判員苦悩 参加する意義 認める意見も 福岡地裁判決(西日本新聞 2009.10.24)【魚拓】  6人の裁判員の中で唯一の女性だった20代の学生は判決後の記者会見で、「一般女性としての素直な意見が反映される点がすごく大きいと思う」と前向きにとらえた。一方で「被害者にとって、裁判員に名前が知られるとか、(傍聴者にも)具体的な犯行内容が分かる点がきついと思う」との懸念も口にした。  法廷では、被害女性が事件の状況を詳細に語った調書を女性検事が情感たっぷりに読み上げた。まるで劇を見るような一幕に、裁判員は一様に性犯罪を審理する苦悩をのぞかせた。福岡市の50代の会社員男性は「女性の体の一部を言葉として表現するのはいかがなものか。AとかBなどの表現に言い換えた方がいいのでは」と話した。 当日、傍聴されていた支援グループのメンバーの方とともに、新聞数社から取材を受けました。インタビュー部分は西日本新聞の記事が一番詳しいようです。 ネット版には載っていなかったので切り抜きをスキャンしました。 (~「詳細描写」朗読に疑問も~以降がネットにはなかった部分) クリックで拡大します。 ■ 口頭主義の弊害 裁判員裁判で性犯罪が審理されることの大きな問題点の一つは、被害者のプライバシーが脅かされることです。 裁判所がプライバシー保護に相当気を使ってい…

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【裁判員裁判傍聴】問題が山積(1)

先月20日から福岡地裁で行われた、強制わいせつ致傷の公判を傍聴してきました。すぐにエントリをアップしたかったのですが、諸処の事情で延びのびになってしまいました。 私が傍聴したのは20日の初公判だけなので、事件の概要や裁判の様子を新聞記事から引用しつつ紹介します。 裁判員裁判:九州・山口初の性犯罪事件、被害者名伏せ審理 2次被害配慮--福岡地裁(毎日新聞 2009.10.21)【魚拓】  強制わいせつ致傷事件を審理する裁判員裁判が20日、福岡地裁で始まった。九州・山口初の性犯罪対象の裁判員裁判。裁判員選任にあたり、福岡地検が事前に裁判員候補者名簿を被害者に見せて知人がいないかどうか確認。法廷では、大型ディスプレーを使わないなど、被害者のプライバシーや2次被害への配慮がうかがわれた。  起訴されているのは福岡県春日市、無職、安武輝彦被告(25)。起訴状によると、4月26日夜、福岡市の路上で女性に暴行し、胸を触るなどして、頭や足に傷を負わせたとされる。被告は大筋で起訴内容を認めた。  林秀文裁判長は冒頭、事件現場を「『福岡市内の遊歩道』とする」と告知し、被告に「絶対に被害者の氏名などを出さないように」と注意した。  検察側は冒頭陳述に先立ち、裁判員らに法廷で使用を避ける固有名詞が記されたとみられる表を配布。証拠調べでも現場の写真などは裁判員らの手元にある小型モニターにのみ映した。 裁判員裁判 九州初、性犯罪審理へ 福岡地裁 プライバシーに配慮(西日本新聞 2009.10…

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誰のための裁判だったのだろう

裁判員裁判で初めての性犯罪審理が結審し、検察側の求刑通り懲役15年という判決が下された。この量刑が妥当なのかどうか、正直に言って私には分からない。被害者としての感情は妥当だと言っているけれども。 前のエントリで産経新聞による法廷ライブに不快感を表明した。 しかし、全てが記載されていることによって今回の裁判の大きな問題点を知ることができたことも事実。その問題点とは・・・。 被害者の供述調書が証拠として採用されているが、その朗読の冒頭部分を産経新聞から引用する。 「殺されてしまう!」調書からにじみ出る被害者の悲痛な叫び (2/3ページ)(以降、引用は全て産経webより) 《男性検察官による現場の実況見分の説明が終わると、入れ違いに女性検察官が立ち上がり、被害者の女性が犯行の様子を証言した調書の朗読を始めた》  検察官「朗読する調書はAさんが法廷で証言しているのと同じようなものとしてお聞きください」 以前の裁判では供述調書などは要旨が述べられるだけで、ここまで詳細に朗読されることはなかったが、裁判員裁判では裁判員の負担軽減のためという理由で口頭主義が貫かれている。 判決後のインタビューで、裁判員の男性はこう語っている。 【裁判員3例目 会見(3)】「寂しさ感じた」一方で「涙があふれた」 判決宣告の瞬間に実名明かした男性裁判員が感じた理由は… (2/5ページ)  渋谷さん「事件を裁く裁判官なり、裁判員は内容を把握しないといけない、と。私たちには、文章などを通…

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初の性犯罪事件(追記あり)

裁判員裁判で初めての性犯罪事件の審理が始まっています。 裁判員選任手続きや公判初日の様子など、毎日新聞から引用します。 裁判員裁判:性犯罪事件で初 被害者配慮、入念に 質問票も工夫 青森地裁6人選任(毎日新聞 2009年9月2日 東京朝刊) <魚拓>  選任手続きには、重要な仕事など事前に辞退が認められた候補者を除き、出席義務がある39人中、34人が出向いた。裁判員に選任されなかった候補者らによると、配布された質問票に事件概要が記されていたが、被害者は「Aさん」「Bさん」として年齢を表記。メモや録音、撮影を控え、被害者情報を口外しないよう求められた。  また質問票で、被害者が住む自治体について「ご自身や家族が住んでいたり、ご自身が働いているなど、繰り返し訪れる事情がありますか」とも確認された。青森地検によると「被害者の知人や関係者を除外するため質問票に盛り込むよう地裁に求めた」という。続いて、質問票の答えを基に裁判長がグループごとに質問、12人には個別に質問した。「(事件関係者と)接触する機会があるか」と聞かれた候補者もいた。 裁判員裁判:初の性犯罪審理の公判 青森地裁で始まる(毎日新聞 2009年9月2日 11時32分) <魚拓>  小川裁判長は検察側の起訴状朗読前に、性犯罪の被害者について「被害者保護のため、Aさん、Bさんとして、住所と年齢は読みません」と田嶋被告に説明。検察側は説明通り名前を「A」「B」と表現し、住所も「青森県内」にとどめた。  田嶋…

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