表現規制で規制されるのは…

児ポ法改正の延長線上にある「東京都青少年保護条例改正」の議論を、危機感を抱きながら見守り続けています。 多くの議論が重ねられ論点は出尽くしている感もありますが、一点だけ。 この条例によって規制されるであろう表現物は、児童ポルノ禁止法では対象となっていないマンガ、アニメ、ゲーム他、性的な表現が含まれるもの全てと考えてよさそうです。規制しようとしている陣営は、性的な表現から遠ざけることで、子どもの性を管理したがっているように見えます。 つい57年ほど前には、養護学校の性教育に「介入」した都と都議に賠償命令が下された事件が起きただけでなく、自民党の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育に関する実態調査プロジェクトチーム」などという分からんものもあり、性教育バッシングが吹き荒れた過去があります。現在も政治的な意図から性教育への不当な介入は続けられているようです。 性教育の教材は、その性格上、イラストやアニメが多用されていることから、規制の対象となることは間違いないでしょう。こんな具合に↓ ■性的虐待アニメビデオで父も兄も変質者になるかもしれないと教える「こんなときはノーといおう!」(アー二出版) ■「性的虐待アニメビデオ」で性教育 性教育について研究している民間団体「“人間と性”教育研究協議会」(性教協)の季刊誌に掲載されていた実践例から、少女が父親らから性的虐待を受けているアニメーションビデオを見せる等、都内の公立小中学校や養護学校で計11件の不適切な性教育が行われていたことが…

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児ポ法改正案「単純所持規制」を支持できない理由

(今日も文体を変えます。怒っているときは「です・ます」調では書けないことが発覚) 引き続き「児童ポルノ禁止法」について。与党案すなわち「単純所持規制」に反対する理由を書いてみる。 前回は言葉をぼかして「私は与党は何のために改正しようとしているのか?という疑問を持っています」と書いたが、真意が伝わっていないようだから。 1990年代の終わり頃のこと。 当時、私が住んでいた福岡県北九州市は「児童虐待ケースマネジメントモデル事業」に指定され、児童虐待対策という分野では、全国的にも抜きんでた活動をしていた。ちょうどその頃「シーラの会」を立ち上げた私は幸運にもその活動に加わることができ、最前線で全国的な動きを見聞きしていた。 そこで注目されていたのは「児童虐待防止法案」についての国会での議論だった。この法案に対する反対意見も当然あった。 法案に反対していたのは当時の厚生労働省と自民党を主とした保守派議員(と、保守派の論客)達。 当時の様子を報道した記事が残っている。 法律物語 児童虐待防止法・上
迫真の漫画議員動かす 旧厚生省の抵抗◆児童相談センター視察◆与野党結束 法律物語 児童虐待防止法・中
しつけか虐待か、法案作り難航◆定義明文化◆人権規定は見送り◆来秋再び議論へ 法律物語 児童虐待防止法・下 親へのケア後回しの施行 まずは保護・「緊急立法」・来年秋見直し規定 「法律物語 児童虐待防止法・中」から当該部分を引用する。  児童虐待防止法は、20…

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「児童買春・児童ポルノ禁止法改定案」が審議入り

とりあえずメモ 「与党が検討中の児童ポルノ規制法の改正内容にも反映させていく考えを示した」 ほんとは、こっちを推し進めるためのダミーなんじゃないの? という推測(邪推といわれるかも)をしているわけです。 単純所持禁止とか、アニメ、ゲーム規制とか。 かなり危険なことを考えておられるようですし。 そっちの方が為政者にとってはメリットがあると思われ・・・。 先日「穏便に書いたけど・・・」で上記のように書きましたが、心配していた通りのことが起きようとしています。 保坂展人のどこどこ日記 によると、「漫画、アニメに対しての規制は見送られたが、検討事項とされた」そうですが、与党案では 「何人も、みだりに、児童ポルノを所持し、又はこれに係わる電磁的記録を保管してはならない」 「自己の性的好奇心を満たす目的で児童ポルノを所持した者児童ポルノに係る電磁的記録を保管した者」について「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」となっているそうです。 単純所持の禁止や児童ポルノの定義ついて、私は保坂議員とは少し違う意見を持っていますが、それはあす以降に。 参照 『Santa Fe』を1年間で処分すべしとする与党案に驚く 「児童ポルノ単純所持」と表現の自由・内心の自由について

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批判する相手は・・・。(追記あり)

暴力犯罪ゲーム(一般的には陵辱系ゲームと呼ばれている)規制の件で、多面体さんのblogエントリのコメント欄が荒れていた。あまりにひどいコメントは削除され、一定の配慮をしながら発言するコメンターや多面体さんのレスポンスよって、ようやく落ち着きを取り戻しつつあるようだ。(多面体さんの多大な努力に敬意を表します。どうぞご自愛くださいますように) かのエントリーがアップされてから今日までの間には、見るに堪えないコメントが数多く投稿され、それを読むたびに「脊髄反射」しそうになる自分を抑えるのが精一杯といった感じだったが、下手にコメントをして批判者を呼び込む事を恐れ、気になりながらも発言は控えてきた。 もうだいぶ前になるが、時折拝見している「SHINAKOSAN IS OKINAWAN」さんのレイプレイ((追記あり))のコメント欄を偶然目にしたことで、思いがけずダメージを受けてしまった。(驚いたことに、まだコメント欄は伸び続けている) その後、碧猫さんのエントリがきっかけで、はてなブックマークを足がかりにして、方々の議論(?)をできる限り読んでみた。 規制反対を訴えているエントリーがほとんどだったが、個々にその理由は違う。 ゲームの制作側にいる人。愛好家。ゲーム愛好家であっても暴力犯罪ゲームはしない人。同人誌の制作者。その他の人・・・。 暴力犯罪ゲームがなぜ作られるかについては、少ない予算で手間のかかるプロットを取り入れて作り込むことができないから、手っ取り早く性的な場面を取り入れ…

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穏便に書いたけど・・・

前のエントリ、「性暴力」と「性行為」の違いが分からない人が多すぎる、というのがメインの主張で、そんな法律を作らせたら、絶対恣意的な運用をするから反対。という、ま、とてもシンプルな主張でしたが。 実は内心こっちの方も、かなり心配してます。 日本製「性暴力ゲーム」を批判 自民女性局長「規制を検討」  自民党の山谷えり子女性局長(参院議員)は22日、国会内で記者会見し、日本の業者が開発、販売している「性暴力ゲーム」を批判し、実態を調査するとともに規制策を検討していくことを明らかにした。 (中略)  山谷氏は「党の女性局として、このような現状を調査し、有識者とも意見交換して(規制策の)提言をまとめたい」と述べた。山谷氏は、与党が検討中の児童ポルノ規制法の改正内容にも反映させていく考えを示した。 (強調は引用者による) 「与党が検討中の児童ポルノ規制法の改正内容にも反映させていく考えを示した」 ほんとは、こっちを推し進めるためのダミーなんじゃないの? という推測(邪推といわれるかも)をしているわけです。 単純所持禁止とか、アニメ、ゲーム規制とか。 かなり危険なことを考えておられるようですし。 そっちの方が為政者にとってはメリットがあると思われ・・・。

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