災害時のメンタルヘルス

オフィス ケイ カウンセラーの中島です。 この度の地震で被災された方にお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。1日も早く落ち着いた生活が取り戻していただけるよう、私に何ができるか(とりあえずは義援金ですが)福岡の地で考えています。 災害など大きなストレスがかかる時に、注意したいメンタルヘルスの情報です。熊本市のこころの健康センターHPに掲載されているPDFを、携帯でも読みやすいようにテキスト化して転載しました。 PDF版はこちら↓ http://www.city.kumamoto.jp/common/UploadFileDsp.aspx?c_id=5&id=2079&sub_id=21&flid=83125 **被災されたみなさまへ**災害などの大きな出来事の後に誰にでも起こりうる変化 気持ちが落ち着かなくなる ○ せかされているような感じがする
○ イライラしやすくなる
○ どうして自分がこんな目にあわなくてはならないのかとの怒りがこみあげてくる○ そわそわして、じっとしていられない 孤独感や無力感を感じる ○ 悲しさやさびしさが強くなる
○ 自分がとても無力に感じる
○ 何に対しても無関心・無感動で、こころが動かない感じがする  恐怖感・不安感におそわれる ○ 体験したことが怖くてたまらない○ 将来に希望が持てなくて不安になる ○ 物音に敏感になる  日常生活のリズムが乱れる 体調が調わない○ 疲れがとれない…

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留まる

心理学では、人が自分の周りに起きる出来事をどのように受け止めるかを「認知」といいます。 自分自身や大切な人がトラウマとなるような酷い出来事に見舞われた時、一番傷害されるのは、この「認知」なのだろうと個人的には思っています。 以前、おかしい人を見分ける心理学という(いささかタイトルに難がある)本を紹介したことがあります。 本文から一部引用します。 不幸なことだが、つねに被害者意識としてのアイデンティティーをもちつづけることは、そのトラウマから回復する障害となる。自分の悲しみは永遠に外からやってくると思ってしまうからだ 「自分の悲しみは永遠に外からやってくると思ってしまうからだ」という指摘は、自身の経験やカウンセラーとしての経験からも、とても納得できるものです。 上記の文章には「悲しみは」と書かれていますが、人が被害感情(被害者意識と言った方が良いかもしれない)を抱くと、往々にして「悲しみ」など別の感情を「怒り」と誤変換してしまう事があります。 何故そのようなことが起こるかというと、子どもの頃に周囲から「怒り」以外の感情表現を許されなかった経験も持っていたり(特に男性に多いです)、被害体験によって傷害された認知からは「私には絶対○○(出来事)が起こるべきではない」などの無意識的な思考が生まれ、不必要な「怒り」がわき起こります。 そのように誤変換された「怒り」を何らかの形で表現(行動)する時「傷つけられたから」とか「(誰々が)怒らせるからだ」など、自分の「怒り」を正当化す…

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急性ストレス障害とは

今話題の「急性ストレス障害」について今日は書いてみようと思います。 このblogでは今までずっと、トラウマとその後遺症について言及してきました。私自身もPTSD(PTSDについてはこちらをお読み下さい)の症状を持ち、カウンセラーとしてもトラウマとその後遺症のケアを専門分野としています。 あの横綱・朝青龍関の問題で「急性ストレス障害」という言葉が一人歩きは始めているように思えて非常に危機感を覚える一人です。(TVに出演する精神科医が、この診断に異を唱えないのが不思議でならないのですが・・・) 最初に診断した精神科医(色々あるようですがここでは言及しません)は、朝青龍関自身が(知人の紹介で)依頼して見て貰ったのだそうですが、その診断は‘神経衰弱’と‘うつ状態’で、しかも「あと数日でうつ病に移行する」ということでした。 この診断にマスコミは「今は神経衰弱等という診断名は存在しない」と反論していますし、コメントを寄せた精神科医は「あと数日でうつ病に移行する等と言うことはありえない。うつ病になるかどうかなど予言できない(要約)」といっています。(私も同感です) 売名行為とまでは言いませんが、メディアのインタビューで患者の診断名を喜々として話すというのは、医者としてどうなんでしょうか・・・。 今回話題になっている急性ストレス障害(以下ASDと表記)についても、私としては?が点っています。1回30分(メディアによっては40分となっていますが)の面接で、しかも本人は一言も発しない状況の中で…

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忘れない

今朝の毎日新聞に 「戦後60年の原点:第二次大戦で精神障害の元軍人ら、84人が今も入院--厚労省調査」 という記事が出ていました。 一部を引用しますと  第二次世界大戦中、戦地での過酷な経験や軍隊生活によって精神障害を負った元軍人・軍属が、全国各地の病院に84人(今年3月末現在)入院していることが、厚生労働省の調査で分かった。戦後60年たった現在も心に深い傷を負ったまま、多くは家族との交流もない状態という。研究者らは「あまり知られていない戦争の悲劇の一つだ。ぜひ記録にとどめるべきだ」と訴え、今後、実態調査に乗り出すことも検討している。 今まで余り取りざたされたことはありませんが、戦争の悲惨な体験から精神に障害を負った軍人(ら)は、1937~45年度に1万人以上に達したのだそうです。 どういった障害かは書いてありませんが、トラウマやその後遺症に類するものだったと想像します。 トラウマやPTSDの概念はフロイトの時代からあったものの、その後の長い間、再発見と忘却の繰り返しの歴史でした。 研究が飛躍的に進んだのは、ベトナム戦争帰還兵の精神的な不調、不適応などの調査研究があったからです。

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PTSDと病院の選び方(その2)

PTSDかもしれないと思い、病院に行ってみようとなったとき、 一般的に思い浮かべるのは精神科とか心療内科といわれる病院ですね。 精神科は敷居が高いと思われる方も多いと思います。 ・・・で、最近では心療内科を標榜する病院やクリニックも増えてきています。 ここで一つ注意したいのは、心療内科と精神科の違いです。 症状の軽い場合、重い場合で使い分けると誤解されている人が多いのですが、ものすごく乱暴な分け方をしますと、心療内科は身体症状がメイン(心身症といわれるもの)、精神科は精神症状がメインであるということです。 同じようにみえても治療できる疾患が違います。 また、精神科、神経科医がやっている心療内科と、内科医がやっている心療内科は、当然ながら守備範囲が違ってきます。 (その先生が何を中心に学んできたかの違いです) 心療内科(専門)医という先生もいらっしゃるようですが、まだまだ数は少ないと思います。 そこで簡単な見分け方です。まず看板に注目してください。 その病院なりクリニックなりの標榜する科が、いくつか書いてあると思います。 内科、心療内科、○○科・・・となっている場合は身体的な症状がメイン 心療内科、精神科(神経科)、○○科・・・となっている場合は精神的な症状がメイン と、理解していただければよいと思います。 PTSDの場合は、精神科(もしくは精神科医がやっている心療内科)のほうが良いでしょう。 カウンセリングも受けられる病院だとベストです。…

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