盗撮被害にあうということ

女性専用カウンセリング Office kei カウンセラーの中島です。 福岡は今日もいい天気です。 てか、あぢ~。 体脂肪多めのお腹が溶けないかと心配しています(笑 今日は、最近いらっしゃったクライエントさんの話を書きます。 カウンセリング中に聞いた話をブログで書くのは初めてかも…。 (この話はクライエントの了承を得て書いていますが、プライバシー保護のため細部は変更してあります) その女性は少し前に盗撮被害に遭い、とてもショックを受けていました。 彼女が被害にあったのは、福岡でも大きな繁華街のある駅のエスカレーター。 登りエスカレーターに乗っていると、膝の裏に冷たいものが当たったそうです。 雨降りだったので「傘?」と思ったけれども すぐに再び当たり、不審に思い振り向くと 後ろに乗っていた男性がライトのついたスマホをさっと隠しました。 「盗撮だ」と思い、どうしようか考えた彼女は、 エスカレーターを降りた瞬間、勇気を振り絞って 「スマホ見せてください」と、その男性に声をかけました。 男性は走って逃げてゆきました。 大声で「盗撮です!捕まえてください!」と叫びながら追いかける彼女。 数100メーター追いかけたところで、 自転車に乗った若い男性がその男性を追いかけてくれました。 犯人とそれを追いかける自転車の男性を見失い 彼女はその場に座り込んで泣いていたのだそうです。 追いかける間も、座り込んで泣いている時も そんな彼女に…

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いつ、誰が、誰に、どういった場面で

昨日書いたエントリに頂いた反応の中に「時と場所」だけでなく相手がどういう人か、どういう状況にあるかを考えないとダメでしょ(大意)というものがありました。 少し補足します。 「時を選ぶ」には、相手がどのような状況にあるかという時勢が含まれますし、「場所を選ぶ」というのは、家庭内(自分の子どもが対象)なのか、友人や近しい人との雑談中なのか、など、話す相手が誰か、どういった場合に話すか話さないかという選択も当然含まれます。 前提としてそういったことを考えながら書いたわけですが、一般に「性暴力被害からの自衛法」を誰かにアドバイスする機会は、あまりないと思います。 私も、いろいろな場面で何度も「レイプ神話」を否定する話(被害者責任論の否定)をしたことはありますが、経験や知識を元に「性暴力被害からの自衛法」をアドバイスしたのは、自分の子どもだけです。 想定できる例外的なケースがあるとすれば、子どものための防犯教室のようなものでしょうか。 CAP「子どもワークショップ」というプログラムがあります。 ( NPO法人 CAPセンター・JAPAN http://www.cap-j.net/ ) 私も10年ほど前に大人のためのワークショップに参加して、「子どもワークショップ」が、どのようなプログラムかを知りました。 対象となる子どもの年齢や環境による5つの段階のプログラムがあります。誰しもが持っている基本的な人権の話(自信、安心、自由)から始まり、「いじめ」「連れ去り」「性暴力」…

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「私が考えた自衛法」

はてなハイク界隈で 「悪意のない被害者落ち度論」というキーワードで議論が盛り上がっています。ちと、感想などを書いてみます。 性犯罪を防ぐための有効な自衛の方法を、どんなときも語ってはいけないのか?という問いに対して、私自身は「時」と「場所」を選んで話すのであれば問題ないという考えですが、その場所はネット上ではないだろうと思います。 ずいぶん前の話ですが、福岡県警の警察官がとあるTV番組で、性犯罪加害者が、どのようなシチュエーションで被害者を物色するかという話をしていました。 かなり具体的に語られていたその方法を、私は此処に書く事ができません。自衛のためには非常に役に立つ情報ですが、加害者予備軍にとっても有効な情報になり得るからです。性犯罪被害に遭われた方たちの中には、犯行手口を示唆することになるので、詳細を語ることを避けている人もいます。 ネット上には「性犯罪被害に遭わないために」という趣旨の文章が、かなりあるのではないかと思いますが、それが本当に「自衛」や「防犯」に役だっているかというのは疑問です。そういった文章に書いてある範囲の自衛法は、ほとんどの人がやっているわけですし、自衛法の範囲を広げれば、日常生活すらままならなくなります。(コストの面でも、時間の面でも) 方法を知っていて、それを怠ったときに被害に遭えば(たまたまだったり、どうしようもない事情がある場合でも)、被害を受けた自分を責める事になりますし、多くの方法を知れば知るほど、身動きできない状態に陥ります。 ま…

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私信のような、そうでないような。

「人の心を傷つけてはいけない」という間違った考え - はてこはだいたい家にいる というエントリについて、私は、はてなブックマークで以下のようなコメントをしました。 階層1 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20100424/Conscienceakira-2008  コミュニケーション この文章のどこから『性暴力からの具体的な自衛手段』を読み取ったらいいのか、どうしても分からない。/ひょっとしてここ?>『あなたはあなたの行動と良心に責任を持たなければなりません』2010/04/25 階層2 http://b.hatena.ne.jp/entry/b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20100424/Conscienceakira-2008 http://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20091229/1262062312 からぐるっと回って着地点がここ。ある意味で納得。 2010/04/25   それに対して、manysided-多面体さん、PledgeCrew-かつさん、y_arim-有村さんから、相次いでIDコールをいただきました。このエントリは三氏に対する返信です。 まずは簡単に、それぞれのコメントに対する直接の応答をします。 ■多面体さんへ manysided id:felis_a…

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ぬちぬぐすーじさびら

「沖縄幻想」 奥野修司著 洋泉社 という本を読んだ。 と言っても感想を書こうとかいうわけではない。(というか、私は、いまだ沖縄を語る言葉をもたないので) この本で出会った「ぬちぬぐすーじさびら」という言葉に、心が打ち震えてしまって、どうしても書かずにいられなくなってしまっただけ。 「ヌチヌグスージサビラ」沖縄タイムス<2000年10月3日> (アップした直後に、リンク切れで記事が読めなくなってしまいました。まだキャッシュは残っているようです) 終戦直後の石川市。沖縄戦で米軍が造った避難民収容所とその周囲には、戦火に追われた三万の人々。人口二千人の農村は数カ月で“大都市”に変ぼうした。テント、かやぶきの掘っ立て小屋、仮設住宅がすき間なく立ち並ぶ。  多くの人が知らない土地で、戦争で受けた傷を癒す間もなく、その日を生き延びることで精いっぱいだった。軍作業に駆り出され、食糧と物資の確保に追われる毎日。住民はそれぞれ親せきや出身地ごとに毎晩のように集まったが、明るい話題などない時代だった。  そこに突然、現れた風変わりな男。それがブーテンだった。  「ヌチヌグスージサビラ(命のお祝いをしましょう)」。民家から、すっとんきょうな甲高い声が響く。「ジャカジャカジャン」。三線が鳴り、うたげが始まる。突然やって来た中年の男が、即興の歌を民謡の節に乗せ、琉舞を崩したヘンテコな踊りを舞う。珍客にあぜんとする住民たち。だがやがて、ユーモラスな姿に乗せられ、一緒に踊りだす。終戦の年、四…

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