2010年11月05日

熊森とひっつきもっつき

日本熊森協会が熊さん達を救うべく、森にドングリや果物を運んでいることが問題になっています。
なぜに餌をまいてはいけないかとか、ことの経緯などは、こちらの記事がとてもよくまとまっていて参考になります。

くまともりとひと


熊森協会の活動すべてを批判するわけではありませんが、熊にドングリを届けるという活動は、生態系の破壊だけでなく結果的に餌付けすることになってしまい、人と熊との境界を壊す行為だと私は考えています。
安易に熊などの野生動物に餌を与える行為の問題点は、すでに多くの方が言及されていますので、私はちょっと違う方面からこの問題を見てみようと思います。

宇多田ヒカルさんのTwitter が話題になった直後に、偶然、熊森協会の会員という人と知り合いになりました。いただいた名刺の裏に所属としていくつかの福祉団体などと共に「日本熊森協会○○支部」と書いてあったのをみつけて、目が点に・・・。

その方のことをよく知っている友人の話によると、その方が熊森協会に入会されたのは数年前で、自分も会員になるように勧められて、会費等をその方が払って友人の家族まで会員になったとのこと(いわゆる幽霊会員ですね)。相当な入れ込みようです。こういった熱心な(?)会員に支えられて現在の熊森協会の活動がある訳ですね。

また、名刺の裏には「養心の会」という名称も。
で、ピピピッとアンテナが立ってしまったのですね。鬼太郎の妖怪アンテナみたいな(^^; 素直にアンテナに従って、どんな会なのか検索してみました。

養心の会ふじblogより
『養心の会とは』毎月1回、【出会いと感動のオアシス】を合言葉に素敵な生き方をされている方を講師にお迎えし、 感動のお話をお伺いし、同時にお集まりになられた方々相互の出会いを楽しみ、〔心〕を養うことを目的にした会です。
方々に支部があるようですが、説明文を読んでも会の実態はさっぱり。
んで、検索を続けているうちに、こんなん見つけました。

■宇宙の香り
養心の会世話人の方々
ブログタイトルに軽いめまいを覚えつつ、内容を一部引用。
 この11月には、兵庫の「養心の会 播磨」と小豆島の「養心の会 小豆島」のお招きで三輪先生が講演され、同行することになった訳ですが、各会の世話人の方々は本当に良く学び、よく実践をされておられます。

一方は超御多忙の中、ボランテア活動や毎朝の町内のお掃除、小中学校にに出掛けて子供たちと一緒にトイレ掃除を毎月一回等など。 毎朝の吸殻拾いの自分へのノルマが50本。私もウォーキングの帰り道ではいつもこの話を思い出しながらやってます。

あのぉ…。
「小中学校にに出掛けて子供たちと一緒にトイレ掃除を毎月一回等など」って、ひょっとして、素手でトイレ掃除をして精神修養をするという、碧猫さんがエントリーをあげていらっしゃった「あれ」ですか?
掃除でカルト(その1)
掃除でカルト(その2)
掃除でカルト(その3)

そして、同blogには、こういうエントリーも。
山口養心の会 会報誌『養黙』の記事の要約を紹介されているのですが
養心の会よりの便り
日本熊森協会という自然保護団体を立ち上げられ、
全国規模で活動されておられる森山まり子先生の活動内容と支援活動に付いてです。

山口養心の会の2月例会に日本熊森協会の森山氏を招いて講演会を行ったらしいのです。熊森協会と養心の会の関係って?ということで、合わせ技(おおげさ)「熊森協会」&「養心の会」で検索。

するっていと、こんなんがぞろぞろと出てきました。
「森山まり子 講演会」

日本熊森協会 過去の活動2008年5月(14日(水)会長講演 富士市初 主催:養心の会、19日(月)会長講演 三重県 主催:養心の会 )

第160回記念例会『神渡良平 講演会』(PDF注意) 

『森山まり子講演会』〜クマが棲める豊かな森を次世代へ〜

これらの全ては主催が「養心の会」ですが、下2つのイベントの、共催・後援に注目してみましょう。

第160回記念例会『神渡良平 講演会』では
後 援 : 枝光元気の会、北九州掃除に学ぶ会、NGOしらゆり会ハミングバーズ、 日本熊森協会福岡県支部、ゆり根の会

「森山まり子講演会」では
共催:日本熊森協会福岡支部 後援:足立山麓文化村、北九州掃除に学ぶ会、しらゆり会ハミングバーズ

・・・。
ひっつきもっつき、後援やら共催やらしあっていますね。
そして、上の方で書いた「ひょっとして?」は、やっぱり、あの「掃除に学ぶ会」のようです。

そんでもって、こんな会社もあったりして、どうも、熊森協会、養心の会、掃除に学ぶ会(日本を美しくする会)の会員の一部は重なっているらしい。そして、「養心の会」と「日本熊森協会」、「養心の会」と「掃除に学ぶ会」は非常に近しい関係にあるといって良いと思います。
これらの団体の共通点は「善意」でしょうか。

熊森協会は「善意」から森の生態系を乱し、養心の会は「善意」でとんでもない講演者を呼び、掃除に学ぶ会は「善意」で行った素手のトイレ掃除で感染症による被害者を出し…。

亡くなった祖母がよく言ってました「悪気がないのが一番悪い」と。
あと「他人が痛いのは3年でも我慢できる」とも。

ちなみに、小豆島「養心の会」では、こういう方(リンク先、最下部真ん中より少し下に養心の会へのリンクあり)も講演に呼んでいるようです。養心の会各支部の例会に誰を呼んでいるのか調べてみたらおもしろいかもと思いますが、今は熊森協会関係でお腹いっぱいなので、またいつか。
posted by akira at 20:17| Comment(0) | TrackBack(2) | トンデモ・だいたい医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月30日

ホメオパシーは医療ネグレクトなのか…?

私のはてなブックマークをご覧の方はお気づきだと思いますが、ここ数ヶ月、ホメオパシー関連の情報を追い続けていました。きっかけはこちらの記事

読売新聞の記事(魚拓)より引用
生後2か月の女児が死亡したのは、出生後の投与が常識になっているビタミンKを与えなかったためビタミンK欠乏性出血症になったことが原因として、母親(33)が山口市の助産師(43)を相手取り、損害賠償請求訴訟を山口地裁に起こしていることがわかった。助産師は、ビタミンKの代わりに「自然治癒力を促す」という錠剤を与えていた。錠剤は、助産師が所属する自然療法普及の団体が推奨するものだった。

 母親らによると、女児は昨年8月3日に自宅で生まれた。母乳のみで育て、直後の健康状態に問題はなかったが生後約1か月頃に嘔吐し、山口市の病院を受診したところ硬膜下血腫が見つかり、意識不明となった。入院した山口県宇部市の病院でビタミンK欠乏性出血症と診断され、10月16日に呼吸不全で死亡した。


亡くなった赤ちゃんのご冥福を祈りますと共に、提訴された親御さんに感謝と支持を表明します。

このケースの場合は、レメディを投与した助産師が「ホメオパシー、レメディ(記事中の『「自然治癒力を促す」という錠剤』のこと)は、ビタミンKと同じ効用があると思っていた」と話しているようで、医療従事者としての最低限の知識も持ち合わせていなかったのかと怒りを覚えます。また、今回のことだけでなく一部の助産師の間ではホメオパシーを初めとする代替医療が蔓延しているようですが…。


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posted by akira at 18:55| Comment(2) | TrackBack(0) | トンデモ・だいたい医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月17日

「水の結晶」撮影風景

前々回のエントリ「波動カウンセラー?」で、次回は「波動ビジネスへの権威付けにどんな人達が絡んでいるかなどを書く予定です。」と、予告していたのですけど…ちょっと寄り道します。

水伝の問題点は様々ありますが、個人的には、科学でないものを科学と装っている(ニセ科学)ことを特に問題視しています。
「水からの伝言」シリーズの著者である江本勝氏は、AERAの記事で「水伝は、ポエムでありファンタージー」だと言っています。つまり、科学ではないので科学的な批判にはあたらないと言いたいようですが・・・。

江本氏は最近、遠隔地から送った思念に水の結晶形が影響することについての科学的検証実験の論文を発表したということです。
■kikulog
「水伝」の科学的検証実験("科学的"かどうかはともかく) より引用
内容はさておき、重要なのは、この論文が江本・木津両氏との共著であることと、triple-blindで統計処理した「科学論文」であることの二点でしょう。
「水伝は科学と称していないからニセ科学ではない」という考え方もあり、また江本氏自身もそれをひとつの「逃げ道」にしているのですが、科学論文を書いておいて「科学ではなくポエムでファンタジー」とは言えません。

私も上記の菊池氏の意見に賛同します。
上記エントリで紹介されている論文は、今のところ内容は不明のようですが、江本氏自身のサイトで同じような実験の結果を発表しています。
■masaru-emoto.net
水の結晶の形に遠隔地からの想いが与える影響についてのダブルブラインドテスト
また、以前にも、日本物理学会で九大の研究者と共に研究発表をしています。
■学問の黒板
9/23 日本物理学会 言葉が水の氷結状態と水中元素濃度に及ぼす影響

となると、やはり、科学実験としての正当性が問われる事になると思いますが、実際、どのような施設や設備で、どのような手順で実験(と写真撮影)を行っているのかは、著書の内容に依るしかありませんでした。

「水の結晶」がどのような手順で撮影されているかは、「ほたるいかの書きつけ」「水からの伝言」はどうやって作られているのかシリーズ(1)〜(5)がとても参考になります。

今回、波動ビジネスについて調べているうちに「水の結晶」撮影風景の動画を見つけました。全部で30分ちょっと映像の中に実験と撮影風景が、かなり出てきます。

Masaru Emoto - 1 of 4

Masaru Emoto - 2 of 4

Masaru Emoto - 3 of 4

Masaru Emoto - 4 of 4

この映像を見た感想を一言でいうと「相当杜撰だな」に尽きます。

プラスチック製のシャーレに、検体(水)をスポイトで垂らすシーンでは、化粧品をつめ替えるようなちゃちなスポイトを使っていますし、垂らす量も一定してはいないようです。
また、一度にいくつもの検体を凍らせるようですが、一つの検体(サンプルは50ずつ)のシャーレを重ねてカゴに入れて運び、1検体が終わって次の検体の準備をするようで、その凍結の時間差をどのように調整しているかは謎です。
撮影中も特に時間は気にしていないようでした。(シャッターのタイミングなども)

ここで一つ注意が必要なのは、ここでいう「水の結晶」とは凍らせた水自体の結晶ではなく空気中の水蒸気が凍ったもの、つまり雪と同じものだということ。(冷凍庫から出したばかりの氷には、白い霜が付きますが、あれと同じです。)

ですから、撮影を行っている冷蔵庫内(2畳程度)の温度や湿度を一定に保つのは、非常に基本的な事だと思いますが、撮影中の温度や湿度のデータはありません。(映像の中には湿度計は出てきませんでした)
いくつもの検体を続けて撮影するのだろうと想像しますが、庫内温度や湿度は撮影者の体温や呼気からの湿度の影響をもろに受けるのではないでしょうか。最初に撮影した時と最後に撮影した時では、庫内の環境はかなり変わっているものと考えられます。

もし本当に、水が言葉や聞かせた音楽の影響を受けるのだとしても、言葉を見せる時間、音楽を聞かせる時間は影響しないのか。
もし、水に文字を読み取る力や聞く力があるとして、室内の他の風景や音、実験者の会話は影響しないのか。
(まじに考えているわけではないので念のため。苦笑)

などなど、ど素人の私でさえ、いくつもの疑問が出てきます。
水伝がポエムやファンタジーなら、こんな事を考える必要はないのでしょうけど・・・。

そして、この映像には、水に言葉をかけ撮影を見学している子どもたちが出てきますが、子供たちのきらきらした瞳がとても印象的でした。この体験をどう受け取ったのでしょうか。とても気になります。
(ちなみに、この映像のカテゴリーは「教育」です。どうしたもんだか)
posted by akira at 02:01| Comment(2) | TrackBack(0) | トンデモ・だいたい医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月13日

波動カウンセラー?

久しぶりに「水伝」のお話しです。

以前、「水伝」と波動ビジネス【追記有り】で、少し触れましたが、「水からの伝言」の著者であり、波動測定器を日本に紹介した江本勝氏が経営している「株式会社 IHM」では、HADOカウンセラー資格認定講座というものを行っていて、カウンセラーの認定もしています。
「HADOカウンセラー」がどのようなものなのか、カウンセラーをしている私にはとても気になる資格でした。

資格認定講座案内の中では、しきりに「カウンセラー」という言葉を使っていますし、共同して訓練している機関が「NPO法人 日本心理カウンセリング協会」となれば、一般的な心理カウンセラー養成講座のような気もしますね。

昨年始まったばかりなのに、もう4・5期の募集をしているところを見ると、よほど人気のある講座なのでしょう。養成講座の内容がどのようなものなのか(つまり、波動カウンセラーとはどのような仕事なのか)、HPから見てみることにしましょう。

HADOカウンセラー資格認定講座 第4期・第5期生募集
HADOカウンセラーは、波動の測定、改善を通じて、相談者が抱えている生活、人生、生命全般の問題に相談者と協働して対応し、相談者の豊かで幸福な人生をサポートしていきます。

カウンセラーといえども、あくまでも波動の測定と改善をするのが仕事のようです。
自ら、最も高次の波動を持つと言われる「愛・感謝」をベースにした生活、人生、生命観を持ち、実践し、その「波動」が周りに共鳴(響命)していくことによって、「大和(だいわ)」の世界の実現に貢献していきます。

カウンセリングだけではなく、私生活も常に「波動」中心の生活をしなければならいのですね。
う〜ん。
それは大変そうです。
こんな方にお勧めします
● 波動のことを学びたい方、体感したい方、掴みたい方
● 新しい時代のカウンセラーとして活躍したい方
● 現在、波動測定機器HADOアストレアをお持ちの方
● 将来的に、HADOアストレアのご購入をお考えの方

確かに、波動の測定や調整をするには、波動測定器を持っていなければできませんね。HADOアストレアを購入する事が前提となるのは致し方のないことかと。

講座内容は画像による表示なので、あえて引用はしませんが(HPをご覧ください)一般的なカウンセラー養成講座のような心理学の学習や傾聴訓練はないようです。
期間は3ヶ月(7日間)
10:00〜19:00まで(日曜日は18:00まで)の講座を7日間は休み時間を引いても53時間です。意外と長時間だと思います。
(といっても最終日は、認定証授与や懇親会も含むって、普通は講座時間には含めないよな)

この講座は実際に実践でのカウンセリングの技術向上に役立つことを目的とし、クライアント様の人生に成果を創ってもらうために必要な技法を学び、結果的に人の魂ともいうべき本質を見抜く、仕事と人生のアドバイスができる本物のカウンセラーを目指します。

「本物」のカウンセラーですか。船井さんがお勧めするだけのことはあります。
しかし、一般的に、カウンセラーはアドバイスはしません。
カウンセラーというものをかなり誤解しているのではないでしょうか?

以下「HADOカウンセラーとは?」からの抜粋にツッコミ
通常の心理カウンセリングは、心理分析法に基づき心の分析をしていきます。

分析しないカウンセリングもあります。
というか、その方が多いかも。
それはそれで、様々な気づきをもたらし、カウンセリングとしては重要な意味を持ちます。しかしながら、心の問題は心自体の概念が明確にされておらず、ともすると、非常に曖昧なままなんとなくカウンセリングが終わってしまう傾向も否めません。

「それは、それで」とかいっちゃう?

確かに、現在の心理学は、心はどういうものかという仮説でしかありません。ですからカウンセラーは、ずばり「解決します」「治せます」とはいえないし、また言ってはいけないと思っています。
(そういうカウンセラーが居たら、それこそ、疑ってかかった方が良いと思う)
そもそも、問題の解決をするのも、治っていくのもクライアントご自身ですから。私達カウンセラーはほんの少しお手伝いをするに過ぎません。
この講座では、基礎となる心理的なカウンセリング技法を学んでいただきながら、

おいおい…
基礎的な心理学なんて基礎講座のどこにも入っていないぢゃぁないですか。
更に、心の奥にあり、不動の存在であるわたしたちの魂にアプローチする手法を学んでいきます。

魂にアプローチする手法
魂にアプローチする手法
魂にアプローチする手法・・・

>心の問題は心自体の概念が明確にされておらず
と、さっき書いてあったはずですが、魂にアプローチする手法があるのだとしたら、「魂」がどういうものか解明したということになります。それはものすごいことですよ。
IHMひいては江本さんが解明した、心や魂とは、いったい!

「女心」「浮気心」など「心」はコロコロ揺れ動くもの。それに対して「職人魂」「スポーツマン魂」などいう言葉が示すように、魂には力強くそして不動のものがあります。


おーまいが!

もう、ツッコム気にもなれませんって。
カウンセラー資格認定講座というより、波動測定者養成講座ですね。
一般的なカウンセラーを想像して資格を取ろうと思うなら、余所を当たった方が賢明でしょう。

最後に肝心なことを書いておきましょう。

養成講座参加費 350,000円

買わないとお仕事ができない「HADOアストレア」は
¥2,625,000円
(税込み、HADOカウンセラー養成講座受講料込み)

今回は、ちょっとふざけ気味のエントリーでしたが、次回は、HADOカウンセラー養成講座を行っている「NPO法人 日本心理カウンセリング協会」や、波動ビジネスへの権威付けにどんな人達が絡んでいるかなどを書く予定です。
posted by akira at 01:47| Comment(2) | TrackBack(1) | トンデモ・だいたい医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月02日

「水伝」と波動ビジネス【追記有り】

『水伝騒動』の本筋は、そろそろ治まってきたようです。
なのに、いまさら「水伝」でもないでしょう。(と自分でも思う)
今日、私が書こうと思っていることは、水伝関連ではありますけどもネット上で話題になっている騒動とは余り関係ないかも。

「水からの伝言」の著者である江本勝氏の本を10数年前に読んだ事があります。
確か「波動の人間学」だったかな・・・。
他にも「波動」関連本を数冊読みました。
もう手元に残っていないので、何が書いてあったか正確には思い出せないんですが・・・。


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posted by akira at 20:05| Comment(9) | TrackBack(1) | トンデモ・だいたい医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする