あるいは、もっと深刻かもしれない(追記あり)

前回のエントリーを書いている最中に、日本熊森協会は下部組織が所有している富山県内のトラスト地(670ha)に、ヘリを使って1トンものどんぐりを運んだことが報道され、賛否両論が巻き起こりました。

■読売新聞ークマさんドングリ食べて!餌不足は人災と1トン - くまもりNews -
■熊森は大変なことをしてくれました - ならなしとり -
■ドングリまき(置き)の言い分 その1 - 日々是雑感 -
■ドングリまき(置き)の言い分 その2 - 日々是雑感 -

これまでの「どんぐり置き」批判に加え、富山県のトラスト地が自然林であることから、外来種による環境への影響(病害虫被害、植生に対する遺伝子の攪乱など)が懸念されています。

今日、日本熊森協会、石川支部のblog過去記事を読んでいて気がついたことがあります。ひょっとすると富山の『ドンヘリ』より影響が大きいことかもしれないと思い急遽エントリにすることにしました。
(何度か読んでいたはずなのに気づかなかったのは、私の問題意識が欠けていたのだと思います)

まずは、問題の記述を引用します。

ドンプレ大作戦?(2010-11-05)
昨日は本部から奥山に運ぶクマたちのえさが500キロ届きました(^^;
(中略)
7日は広葉樹の植樹も考えています

山の調査&ドンプレ(2010-11-06 Sat 21:49)
明日は、奥山に500キロのクリを運びます。
もしできたら、実のなる木を40本ほど植樹してきたいと思います。
(中略)
11月6日現在までのドンプレ総量:2087キロ

11月5日4日に協会本部から送られてきた「クマたちのえさが500キロ」は、京都の業者が熊森に提供した6トンの栗の一部だと思われます。
そして、「実のなる広葉樹の苗木40本」の植林も行う予定であると…。
この「奥山」とはいったいどこなのでしょう。

奥山ドンプレin白峰(2010-11-08 Mon 05:30)
昨日はトラスト地に本部から送られてきたクリを500キロ運びました。
(中略)
何度も繰り返し、クリとカキを運び上げることができました。
(中略)
ドンプレ総量:2707キロ

11月8日の記述から、白峰にあるトラスト地に運んだということが分かります。
では、白峰のトラスト地とはどのような場所かというと

石川県白山市 22.3haの自然林の取得に成功!!
 2008年7月9日、特定非営利活動法人 奥山保全トラストは、石川県白山市白峰の自然林22.3haを取得しました。

 今回、取得した土地は、潜在的自然植生の残る原生的な自然林であり、野生動物の生息地としても、奥山水源域としても貴重な森林であることを事前の調査で確認しています。

ここに、京都から送られた栗の他、どんぐりや柿を合わせて620キロを撒いたようです。記事中の写真や動画を見ると、運ばれたどんぐりも大量なようです。

(白峰に撒かれたのは11月7日で、11月6日21:49の記述ドンプレ総量:2087キロ、11月8日05:30の記述ドンプレ総量:2707キロとなっているので、差分の620キロを白峰に撒いたものと考えられる)

富山県のトラスト地670haには1トンのどんぐりでしたが、この白峰の「原生的な自然林」22.3haには、栗、柿、ドングリを合わせて0.62トンを撒いた上に「実のなる広葉樹の苗木40本」を植林した可能性があります。
(「奥山ドンプレin白峰」の記事中には植樹の記載はありませんが)

「奥山ドンプレin白峰」の記事中に、トラスト地には自生の栗の木があることが書かれています。例え、芽が出なかったとしても栗の実につく害虫もいますので、その影響が懸念されます。
その上、もし、40本もの苗木を植樹していたとしたら…。

苗木がどこから来たのかが気になり、さんざん探しましたが、このトラスト地からドングリ等を採取して苗木を育てたという記録はどこにもありません。この苗木40本は外部から持ち込まれたものだろうと推測しています。
というか、自然林に植樹して人工林にしようとしているのですよね。

日本熊森協会(奥山保全トラスト)は白峰のトラスト地についてこう書いています。

私たちは、この森を、自然保護の拠点として、野生動植物の聖域として、永久に保全していこうと決意をしています。

日本熊森協会にとっての『保全』とは、いったいなんなのでしょう。

(※引用文中の強調は、全て筆者による)


追記(12月5日02:45)

11月28日にも同じ場所に、240キロものどんぐりを運んだようです。

お知らせ(2010-11-30)
一昨日(28日)の日曜日に、石川県の奥の方の山に再び
ドングリを運びました。以前運んだ360キロは全て食べてありました(*^ー^*)

追加で約240キロを10名で運び上げました。



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