ふわふわさんとチクチクさん


ふわチクふわふわさんとチクチクさん
-大人のための心理童話

クロード スタイナー (著)
こばやし まさみ (翻訳)
扶桑社 (2001)





Amazonでの紹介文より引用
人間は、生まれながらに持っている“ふわふわさん”をやり取りすることで、あたたかい心の交流をすることができました。ところが悪い魔女が“ふわふわさん”をやり取りすると消えてしまう、と吹きこみました。それを信じた人びとは……。心理学会の世界的権威が書いた、全米でロングセラーになった大人のための童話。

交流分析(TA)の7分野のうち、ストロークについて童話仕立てで説明された絵本です。巻末の説明文は、コンパクトながらも過不足なくまとめられ、交流分析のエッセンスが詰まっています。前半の物語の部分は、子どもさんへの読み聞かせにもぴったりだと思います。
元気がない時や辛い時に読むと、不思議と暖かい気持ちになれる素敵な本です。

残念ながら絶版ということで、書店には少し残っているようですが、それが無くなると手に入らなくなります。関心のある方は早めの購入をお勧めします。
2009年に鳥影社より再出版されています。詳しくはこちら↓
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/11239951.html


少しだけ内容を説明しますね。
交流分析でいうストロークとは「自他の存在や価値を認めるための言動や働きかけ」と定義され「心の栄養素」とも言われます。簡単に言うと「あなたがそこにいるのを知っているよ」と相手に何らかの方法で伝えることです。

ストロークは肯定的なストローク、否定的なストローク、NOストローク(ストロークがない状態)に分けられます。

この本の中でいうと
肯定的なストローク=ふわふわさん
否定的なストローク=チクチクさん
と、とらえて頂くと分かりやすいです。
ふわふわさんは誰でも持っていて、いくら人にあげてもなくなりません。

ところで、皆さんはホスピタリズム(施設病)という言葉をご存じでしょうか?
乳幼児が長期間、施設などに収容された時、こまやかな身体的なケア(食事、衛生など)を受けたとしても、情緒的なケア(特定の誰かに安定した関心を持って貰うこと)を受けられないと、情緒的、身体的な発達に遅れが生じるというものです。免疫が弱くなって病気に罹りやすくなったり、最悪の場合、死に至ることもあります。
人は誰かからの関心(ストローク)を必要としているのです。

ストロークが与えられないと人は生きてゆけませんし、大人も子どもも、ストロークが不足すると心身に不調が生じます。
肯定的なストロークが不足すれば、否定的なストロークでも求めるようになります。
虐待や非行にも通じる話ですね。
特に、とても辛い思いをいている人には沢山の「ふわふわさん」が必要です。

私はblogを書き続けることで、皆さんから沢山のふわふわさんをいただいています。感謝です。
(私はふわふわさんをあげられているかなー。)

この記事へのコメント

  • misato

    こんばんは。
    そして、ありがとうございます。
    絶版は残念ですね。早速探してみたいと思います。
    でも今日の私には、実際に本を手にしていなくてもakiraさんの文面を読んでいるだけで“ちくちくさん”が顔を潜め、“ふわふわさん”が傍にいるような気持になりました。本当にありがとう。ゆっくり眠れそうです。
    2008年03月16日 02:43
  • akira

    >misatoさん
    コメントありがとうございます。

    本当に絶版は残念で仕方がありません。
    手にはいると良いのですが・・・。

    >akiraさんの文面を読んでいるだけで“ちくちくさん”が顔を潜め、“ふわふわさん”が傍にいるような気持になりました。

    こちらこそ、ありがとう。
    misatoさんにも、たくさんの「ふわふわさん」が届きますように☆
    2008年03月16日 17:54
  • ema

    小林先生の講義が聞きたくて、先日参加しました♪難しい講座でしたが、楽しい1日でした。ふわふわさんはその時、話を聞いて…胸を熱くしました。仲良しの友人が、仕事のストレスから、うつ病の診断を受け、その友人にふわふわさんの本をプレゼントしたいと思っているのです。
    励ましたいけど、どんな風に今、接していいのか。
    悩んでいます。素敵な本は彼女にプラスのストロークを与えられるのでしょうか?


    2011年11月01日 23:33

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