2010年04月27日

私信のような、そうでないような。

「人の心を傷つけてはいけない」という間違った考え - はてこはだいたい家にいる
というエントリについて、私は、はてなブックマークで以下のようなコメントをしました。

階層1
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20100424/Conscience
akira-2008  コミュニケーション この文章のどこから『性暴力からの具体的な自衛手段』を読み取ったらいいのか、どうしても分からない。/ひょっとしてここ?>『あなたはあなたの行動と良心に責任を持たなければなりません』2010/04/25

階層2
http://b.hatena.ne.jp/entry/b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20100424/Conscience
akira-2008 http://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20091229/1262062312 からぐるっと回って着地点がここ。ある意味で納得。 2010/04/25
 

それに対して、manysided-多面体さん、PledgeCrew-かつさん、y_arim-有村さんから、相次いでIDコールをいただきました。このエントリは三氏に対する返信です。
まずは簡単に、それぞれのコメントに対する直接の応答をします。

■多面体さんへ
manysided id:felis_azuriさんid:akira-2008さんは誤解されてる。はてこさんは本当に悪意ない。悲しんでるかも。確かに具体的な自衛手段と聞くと構えてしまうけど、例えば私が被害者のための具体的な法廷戦略を書くのと同じじゃないかな 2010/04/25

はてこさんに悪意があると思ったからコメントを書いたのではありません。あのエントリのどの部分が「具体的な自衛手段」にあたるのか、私には読み取れなかったので疑問に思ったことを提示しただけです。はてこさんの内心については多面体さんはそう考えていらっしゃるのですね。としか申し上げることができません。

もうひとつのコメントは、なぜこの文脈でご自身の病気のことを開示されたのか、はてこさんの持病のことを示されたのか、また、そのことで何を伝えたかったのか理解できませんでした。申し訳ないですが、この件に関しては保留とさせてください。

■かつさんへ
PledgeCrew id:akira-2008 DVや虐待、性暴力とかの被害者で「自己肯定感」の欠如に悩む人とかも多いのでは。そういう人らがこの文の対象なのでしょう。本人はハイクで「親子関係こじれてる人たち」と書いてます。批判はそれからでも 2010/04/25

どういった方が対象であるかについて、「確かに「信者」を集める危険性はあるけど」という言葉で、かつさんも指摘していらっしゃいます通り、あのエントリは一般向けと読まれる可能性が大きいことは間違いないでしょう。しかし、私はそのようには読んでいません。はてこさんのblogエントリはいわば「連作」ですので、前のエントリの流れを汲み、あるコメンターさんへの応答として書かれたものというふうに理解しています。その他に想定される読者として、DVや虐待、性暴力などの被害者が見込まれていることは同意です。

IDコールに先立つコメントに「宛先が違えば論理も変わる。」と書かれていることから、私が、はてこさんのこれまでのエントリとの矛盾を指摘していると受け取られたのではないかと考えたのですが、いかがでしょうか?
それを前提にお答えさせていただきますと、私は、はてこさんの「連作」には、ある主題が繰り返し登場すること(連作ですから、当り前なのですが)から、コメント中のリンクで示したエントリとの共通点、またblog全体を通しての一貫性に対し「ある意味で納得」と書きました。

また、批判は早いとのご意見に対するお返事として、最後であのコメントを書くに至った経緯を説明したいと思います。

■有村さんへ
y_arim メタブクマの翼, メタブクマに続く id:akira-2008氏へ:まず、これはid:manysided氏のブログタイトル「あなたは悪くない」に通じる話。「人の心を傷つけてはいけない」的考えのひとは自尊心が低い。性暴力被害に遭っても自分を責めるんですよ。(つづく) 2010/04/26

y_arim メタブクマの翼 (つづき)id:akira-2008 あと、これはデートレイプやDV、性的虐待からの自賊手段と考えるとわかりやすいかと。「あなたの愛する人があなたを深く傷つけ」ることに対しては、相手を傷つけてでもNOをつきつけねばならない。2010/04/26

私宛ではないですが、はじめに書かれたコメントも含め応答させていただきます。
有村さんの最初のコメントで、かのエントリは共依存やAC関連の書籍の内容に合致すると書いていらっしゃいましたが、私も同じような印象を持ちました。トラウマ治療等でよく使われている「認知療法」の理論を基に書かれているからなのだと思います。

冒頭の「人の心を傷つけてはいけない」だから「自分は誰からも傷つけられるべきでない」という思い込みを持つことで、「自分を傷つけるすべての人を断罪しなければならなくなる」に続く主張は、この思い込みを転換せよということですね。
ここで認知療法を使うならば、「人の心を傷つけてはいけない」から「人の心を傷つけてもいい」ではなく「時には人の心を傷つけることもある」に、「自分は誰からも傷つけられるべきではない」から「時には人に傷つけられることもある」に転換を図るのではないかと思います。はてこさんの論はちょっと極端だなと感じました。
また、「すべての人を断罪しなければいけなくなる」というのは論理の飛躍で、これに続く文章には無理があると言わざるをえません。

蛇足ですが、これらは、アンガー・マネージメント(怒りのコントロール)にも使われる手法です。怒りに関する問題を持った方が、人から傷つけられた(と自分が感じたときときに)自分の怒りを抑え、相手にぶつけないためにも使われます。怒りの感情そのものは悪ではありませんし、怒りは他者から傷つけられたというセンサーの働きもしますので、むやみに抑えこむのは危険ですけれども。(特に被害体験を持つ人は、このセンサーがうまく作動しないこともあります)

はてこさんの文章を読んで勇気をもらったり回復の役に立った人が沢山いることは幸いです。
あのエントリについては論理の飛躍は見られるものの、他に反論したいところはありません。



最後に、私がなぜコメントをしたのか、その経緯を書きます。

昨年の「曽野綾子騒動」は記憶に新しいと思います。最初に、はてこさんの文章に触れたのはその騒動の最中でした。

性暴力とがんや難病になりやすい性格論に見られる共通の問題-はてこはだいたい家にいる
へのブコメに「一緒に考えましょう。という言葉を拒む人はいないでしょう。これまでの議論は本当にそういうスタンスだったのでしょうか。ちょっと冷静になってからもう一度読みます。」と書きました。

私が乳癌の治療を受け始めたばかりだったということもあり、「がんの原因は性格説」(これに関しても反論はありますが、応答への趣旨から外れますので割愛します)を引用して、性暴力の自衛論と絡めて書かれていることに大きな苦痛を感じました。自分自身の状態から冷静な議論は無理だと判断し、疑問の提示にとどめ反論は控えました。このエントリへの消毒さんからの反論(というか批判というか…)を、後に読ませていただきましたが、私も同じように考えています。

続くエントリでは一転して、被害者への提案という被害者サイドに立ったもので、前のエントリとの落差に違和感を覚えました。

それ以来、はてこさんのエントリは殆ど読んでいます。なぜ読み続けたかといえば、(単独のエントリとして読めば同意できるものも多いのですが)エントリごとの、はてこさんのポジションの取り方が極端に違うことに対する「違和感」を払拭したいがためだったのだろうと思います。
読むうちにblog全体を通して、繰り返し表現されるいくつかの「主題」があることに気づきました。その「主題」に関しては、はてこさんの内面を忖度することになりますし、「主題」を私が語ることは、他の意味合いを持ってしまう可能性もあるので控えさせていただきたいのですが、かつさんへの応答で書きましたたように、blog全体を通しての「主題」の「共通性」「一貫性」に対し「ある意味で納得」し、先の違和感も解消しました。それを書いたのが階層2のコメントです。

ブコメでは批判らしい批判はしてないつもりですが、そのように受け取られてしまったのは私の表現の仕方にも問題があったのかもしれません。
今回、三人の方から一時にIDコールをされるという私にとっては非常に珍しい事態で、対応に時間がかかり申し訳ありませんでした。

※ラブログの操作画面のバグで、ところどころ文字化けしているところがありました。チェックはしましたが、まだ残っていたらごめんなさい。
posted by akira at 18:45| Comment(9) | TrackBack(1) | 性暴力被害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月21日

キャラに合わないらしい。

北の地に暮らす方の素晴らしく魅力的なエントリを拝見してから、いちごジャムが作りたくて底値になるのを待っていました。(しょっぱなから、貧乏臭くてすみません)
あんまりおしゃれでない単なるいちごジャムですが、せっかく写真も撮ったのでアップしちゃいます。


いちご分量は
宮崎産「さがほのか」 正味570g
グラニュー糖     200g
レモン汁       大さじ2杯

※今回のいちごは少し酸っぱかったので砂糖は若干の多めです。


砂糖まぶし前の晩に洗ってヘタを取り砂糖とレモン汁をまぶして一晩放置。


ぐつぐつぐつ…一晩たつと果汁がしみ出してたぷたぷになります。吹きこぼれそうになったら木べらで混ぜながら中〜強火で一気に煮詰めます。(アクはこまめに取りましょう)

水を入れたグラスにシロップを1滴たらしてみて、底までツーっと落ちるようになったら煮詰め完了。煮沸消毒した瓶に詰めて軽く蓋をして、もう一度温まるまで湯煎したあと、蓋をギュ〜っと締めて冷めるまで逆さまにしておきます。



うまぁ



作った日に友人が遊びに来たのでさっそく試食しました。
ちょっと甘かったなぁ。やっぱり。
友人は沢山お替りしてくれて好評だったようですが…

「akiraちゃんのキャラじゃないよね。ジャム作るなんて(爆笑)」

ふんだ、どうせ…ぶつぶつぶつ
posted by akira at 18:09| Comment(4) | TrackBack(3) | くらし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月11日

表現規制で規制されるのは…

児ポ法改正の延長線上にある「東京都青少年保護条例改正」の議論を、危機感を抱きながら見守り続けています。
多くの議論が重ねられ論点は出尽くしている感もありますが、一点だけ。

この条例によって規制されるであろう表現物は、児童ポルノ禁止法では対象となっていないマンガ、アニメ、ゲーム他、性的な表現が含まれるもの全てと考えてよさそうです。規制しようとしている陣営は、性的な表現から遠ざけることで、子どもの性を管理したがっているように見えます。

つい57年ほど前には、養護学校の性教育に「介入」した都と都議に賠償命令が下された事件が起きただけでなく、自民党の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育に関する実態調査プロジェクトチーム」などという分からんものもあり、性教育バッシングが吹き荒れた過去があります。現在も政治的な意図から性教育への不当な介入は続けられているようです。

性教育の教材は、その性格上、イラストやアニメが多用されていることから、規制の対象となることは間違いないでしょう。こんな具合に↓
■性的虐待アニメビデオで父も兄も変質者になるかもしれないと教える「こんなときはノーといおう!」(アー二出版)

■「性的虐待アニメビデオ」で性教育
 性教育について研究している民間団体「“人間と性”教育研究協議会」(性教協)の季刊誌に掲載されていた実践例から、少女が父親らから性的虐待を受けているアニメーションビデオを見せる等、都内の公立小中学校や養護学校で計11件の不適切な性教育が行われていたことが分かった。事態を重く見た都教育庁は近く調査に乗り出す方針。

私は過去の経験から性暴力犯罪を娯楽として扱う表現には不快感を持っていますが、「表現規制」は規制する側に都合の悪い表現が一番に槍玉にあがるものだという危機感の方が大きいのです。
「産湯とともに赤ん坊を流す」ようなことがあってはならないと思います。


こちらも参考に
◆性教育グッズ秘宝館
http://popup12.tok2.com/home2/education/data/hihoukan.htm

関連エントリ
◆穏便に書いたけど・・・
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/8471697.html
◆性暴力ゲーム規制に思う
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/8470094.html
◆今更ですが「児童ポルノ禁止法」について
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/8590690.html

posted by akira at 16:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 表現規制 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする