【裁判員裁判傍聴】問題が山積(2)

私の考えたこと(というか雑感)を書く前に、裁判員として参加された方達の感想を新聞記事から引用します。 性犯罪審理に裁判員苦悩 参加する意義 認める意見も 福岡地裁判決(西日本新聞 2009.10.24)【魚拓】  6人の裁判員の中で唯一の女性だった20代の学生は判決後の記者会見で、「一般女性としての素直な意見が反映される点がすごく大きいと思う」と前向きにとらえた。一方で「被害者にとって、裁判員に名前が知られるとか、(傍聴者にも)具体的な犯行内容が分かる点がきついと思う」との懸念も口にした。  法廷では、被害女性が事件の状況を詳細に語った調書を女性検事が情感たっぷりに読み上げた。まるで劇を見るような一幕に、裁判員は一様に性犯罪を審理する苦悩をのぞかせた。福岡市の50代の会社員男性は「女性の体の一部を言葉として表現するのはいかがなものか。AとかBなどの表現に言い換えた方がいいのでは」と話した。 当日、傍聴されていた支援グループのメンバーの方とともに、新聞数社から取材を受けました。インタビュー部分は西日本新聞の記事が一番詳しいようです。 ネット版には載っていなかったので切り抜きをスキャンしました。 (~「詳細描写」朗読に疑問も~以降がネットにはなかった部分) クリックで拡大します。 ■ 口頭主義の弊害 裁判員裁判で性犯罪が審理されることの大きな問題点の一つは、被害者のプライバシーが脅かされることです。 裁判所がプライバシー保護に相当気を使ってい…

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【裁判員裁判傍聴】問題が山積(1)

先月20日から福岡地裁で行われた、強制わいせつ致傷の公判を傍聴してきました。すぐにエントリをアップしたかったのですが、諸処の事情で延びのびになってしまいました。 私が傍聴したのは20日の初公判だけなので、事件の概要や裁判の様子を新聞記事から引用しつつ紹介します。 裁判員裁判:九州・山口初の性犯罪事件、被害者名伏せ審理 2次被害配慮--福岡地裁(毎日新聞 2009.10.21)【魚拓】  強制わいせつ致傷事件を審理する裁判員裁判が20日、福岡地裁で始まった。九州・山口初の性犯罪対象の裁判員裁判。裁判員選任にあたり、福岡地検が事前に裁判員候補者名簿を被害者に見せて知人がいないかどうか確認。法廷では、大型ディスプレーを使わないなど、被害者のプライバシーや2次被害への配慮がうかがわれた。  起訴されているのは福岡県春日市、無職、安武輝彦被告(25)。起訴状によると、4月26日夜、福岡市の路上で女性に暴行し、胸を触るなどして、頭や足に傷を負わせたとされる。被告は大筋で起訴内容を認めた。  林秀文裁判長は冒頭、事件現場を「『福岡市内の遊歩道』とする」と告知し、被告に「絶対に被害者の氏名などを出さないように」と注意した。  検察側は冒頭陳述に先立ち、裁判員らに法廷で使用を避ける固有名詞が記されたとみられる表を配布。証拠調べでも現場の写真などは裁判員らの手元にある小型モニターにのみ映した。 裁判員裁判 九州初、性犯罪審理へ 福岡地裁 プライバシーに配慮(西日本新聞 2009.10…

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候補者名簿記載通知がもうすぐやってくる

裁判員裁判が実施されて半年ほどたちます。 この制度の問題点があぶり出されつつあるはずですが、開始前のような議論が起きないのが不思議です。 今年4月に発足した「裁判員制度を問い直す議員連盟」のその後の動向も全く聞かれなくなってしまいました。活動は続いているのでしょうか? 議連が提出した「12の論点」を再掲します。 (保坂展人のどこどこ日記 裁判員制度を問い直す議員連盟緊急総会の報告 より) 1、思想信条による辞退や、面接時の陳述拒否が認められない。 2、守秘義務違反や虚偽陳述の罰則が重すぎる。 3、無罪判断でも強制的に量刑評議に参加させられる。 4、死刑判決を全員一致ではなく多数決で行なう。ため反対した者が死刑宣告を下したことによる自責の念にひどく囚われるおそれが高い。 5、裁判員裁判を受けるか否かの選択権が被告人にない。 6、取り調べの可視化が実現していず、世界的に批判の強い代用監獄が存置されている。 7、公平な裁判のための条件が整っていない(ディスカバリー、公判前に沢山の情報に整理手続で接した裁判官と、初めて接する裁判員との情報格差による誘導の危険性)。 8、放火殺人など重大事件が対象となっており、裁判員は短期間で死刑か無期懲役かといった重大な選択を迫られることになる。 9、裁判員への刑事裁判の原則(例:無罪推定や予断排除など)の説示を公開の法廷で行なうことが義務付けられていない。 10、部分判決制度は裁判員制度に馴染まない(全ての手続に参加している裁判官の…

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いいわけ

「体罰なのか虐待なのか・・・。」の続編を書くなんて言ってしまったのですけど、当事者の方のblogが登録しないと閲覧できないようになってしまって、原文に当たることができません。 訴訟の進展も気になるので、いずれ、報道なり他のblog(新風とか)にとり上げられた暁には、何やら書くと思います。 期待してくださった皆さん、ごめんなさい。

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気づかなかった・・・5周年は昨日

今ふと思い出して、このblogの開設日を見てみたら2004年の11月12日でした。 わお! 丸5年たってました。 3日坊主の私が5年も続けてこられたのは、読んでくださる皆様のおかげです。まだまだ続ける気満々なので、今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

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