2008年01月27日

いっしょんたくり・・・。追記あり

先日のエントリの最後に「DV被害者保護に関して、最近気になっていることがあるのですが」と書きました。

「最近」というの正確ではないですね。
何となく不穏な空気を感じ始めたのは2〜3年前ぐらいから・・・。

ジェンダー・”フリー”・バッシング、フェミニスト・バッシング、の流れがあり、男女共同参画事業の後退。
現在では、そこから飛び火してDV防止法そのものやDV被害者支援をしている人へのバッシング、ひいてはDV被害者に対するバッシングまで起きています。

つい最近も平川和子さんのDV防止の講演会が、反対派の抗議によって中止になりましたし、それを受けて近くの高校で予定されていたデートDVの講演が中止となりました。
あえてリンクを張ったりはしていません。興味のある方は「平川和子 講演会 中止」で検索してみて下さい) 


このblogでは政治的なことは余り書かないようにしてきました。
私の伝えたいこととはズレてしまうし、コメント欄を荒らしたくなかったからです。
ネット上でバッシングが起きていた分には特に気にしていなかったのですが、とうとう実害が出てしまったので、今回のことはどうしても書かずにいられませんでした。

元DV被害者で、現在被害者支援の現場にいる私は、DV防止法ができて良かったと心から思っています。
虐待防止法やDV防止法ができたことで、闇に葬り続けられてきた家族の中の「苦しみ」が、やっと表に浮かび上がってきたのですから。

確かにDV防止法は不備が多い法律です。それによって冤罪が生まれていることも事実でしょう。いま、冤罪に苦しんでいる方のことを放っておいて良いとは思いません。冤罪が起きないように、どういう風に法律を洗練させていくのかは緊急な課題です。

しかし・・・。
大半のDVケースでは被害を受けても法に訴えることなく、恐怖に震えながらも加害者の元に留まり続ける被害者が多いのです。
色々な事情(経済的な問題、親権など)によって逃げることもままならないし、実際に被害者がいちばん恐れているのは「加害者」からの報復なのです。

そこから被害者を救い出せるのはDV防止法しかありません。


・・・。


ここまで、まじめに書いてきましたが、バッシングに関する言説を読んでいると、こんな事を書いても無駄かも知れないとも思います。

なぜなら
「DV防止法は家族を崩壊させる悪法だ」
「真性(?)の被害者は少ない」
「被害者を支援しているのはフェミナチ」
「フェミニストは極左勢力だ」
といった、読んでいて背筋が寒ーくなるような論調があまりにも多いので。(まじめに論じている方もいるとは思いますけど・・・)

博多弁ではこう言うのを
「なんでんかんでん、いっしょんたくり」といいます。
(何でもかんでも一括りという意味です)

なんでDV被害者支援をする人はフェミニストで、しかも極左勢力という括りになってしまうのでしょうか・・・。そこら辺の思考回路が私には理解できません。

どうも私は知らないうちにDV被害者を洗脳している上に極左勢力になってしまったらしい・・・。

勝手にくくらないでよね。私は私なんだから。

いかん。熱くなってしまった。

以前から公言していますが、私はフェミニストではありませんし、フェミニズムをベースにカウンセリングをしているわけでもありません。(フェミニストであれば共依存の自助グループをやってるわけない。苦笑)確かに思想的には左寄りですけどね。


私の主張は
こんな人達にDV被害者支援の現場に踏み込んで欲しくない。
自分達の思想に反するからと言って、脅すようなまねだけは止めて貰いたい。それだけ。

2月2日追記
てらまち・ねっとのてらまちさんからTBをいただきました。
てらまちさんの別記事↓
◆つくばみらい市・DV防止法についての講演会中止の問題/その人たちの次のターゲットは
に、バッシング側の言説の一部と掲示板が掲載されていますので、
ご紹介します。
posted by akira at 03:02| Comment(14) | TrackBack(1) | DV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月23日

またしてもDV殺人・・・。

改正法が施行されたばかりですが、またしても悲しい事件が起きてしまいました。

<妻殺害>46歳夫逮捕 DVで被害届出したばかり
1月21日20時15分配信 毎日新聞

 21日午後0時15分ごろ、宇都宮市御幸本町、派遣社員、金子未来子(みきこ)さん(32)から「夫が包丁を持って家に入ってきた」と110番があった。宇都宮東署員が駆け付けると、1階居間で未来子さんが血を流して倒れ、近くで座り込んでいた別居中の夫でクレーン運転手、金子隆司容疑者(46)=栃木県真岡市熊倉1=が刺したことを認めたため、殺人未遂容疑の現行犯で逮捕した。同日午後、未来子さんの母(63)がドメスティックバイオレンス(DV)防止法に基づく保護命令を宇都宮地裁に申し立てる予定だった。【山下俊輔、吉村周平】
(以下略)


以上毎日jpより引用

この事件では、被害者はずいぶん前から実家にいて加害者とは別居していました。

TVの報道では、事件前日(だったかな?)に警察が加害者宅に行ったものの本人には会えなかったとのこと・・・。
この報道が本当だとすれば、加害者宅に警察が行ったことを被害者に伝えていたのかどうか、とても気になります。
初動捜査とそれに伴う被害者の安全確保を警察が意識できていたのか、かなり疑問です。

DVケースでは、被害者が加害者のそばを離れるときや第三者が介入する(あるいは、介入しているのを加害者が知ったとき)時が一番危険なのです。

DV被害者支援の現場では、何よりもまず被害者(と子ども)の安全を確保することに非常に神経を使います。
ご本人が「実家に非難します」といわれる事は多いのですが、そんな時には、シェルターなど本人の居所がわからない場所に一時避難する事をお勧めしています。

知らない所で知らない人に援助を受けなければならないことに躊躇する被害者の方は多いのですけど・・・。
支援者がしなければならない事は、その不安をくみ取りながらも、一番大切な命を守ることだと思っています。

被害者のご冥福を心よりお祈りいたします。
そして、こんな悲しい事件をがこれ以上起こらないように、私に出来ることは何か、考え続け実行していくことを自分自身に課したいと思います。


DV被害者保護に関して、最近気になっていることがあるのですが、それは次回に・・・。(ものすごく長文予定)

posted by akira at 16:41| Comment(0) | TrackBack(1) | DV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

改正DV防止法

改正されたDV防止法(正式には配偶者暴力防止法といいます)が1月11日から施行されました。


・保護命令制度の拡充

1)身体的な暴力を受けた場合以外にも、生命や身体を脅かすような脅迫を受けた被害者も保護命令の申し立てができるようになった。

2)被害者への接近禁止命令を確かなものにするため、被害者に対する電話・電子メールなどの行為についても禁止する保護命令が出せるようになった。

3)被害者本人や子ども以外の親族に対しても接近禁止命令が出せるようになった。

・市町村基本計画(努力義務)
・配偶者暴力相談センターに関する改正
・裁判所から支援センターへの保護命令の発令に関する通知

以上が今回の主要な改正点です。
詳しくは以下の内閣府の文書を参照してください。

改正DV防止法リーフレット(PDF)
改正DV防止法Q&A(PDF)


今回の改正の殆どが被害者の保護に関するものですね。保護命令の対象が拡大されたことは評価していますが・・・。
被害者の精神的ケアや自立支援、加害者の更生に関しては今回も見送られました。
法律の名の通りに「配偶者暴力を防止する」所までは行き着いていません。

いつになったら実効性のある法律になるのやら。
posted by akira at 16:30| Comment(0) | TrackBack(0) | DV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月08日

あけました。

もう8日ですね・・・。

いちおう、喪中という事で年始の挨拶は失礼させて頂きました。

今日は2時から仕事なので、この時間にのうのうとエントリを書いている私です。
私の職場では毎年、初日は太宰府天満宮に初詣に行きます。で、昨日いってきました。

太宰府

神殿の中に入って、お祓いして貰う方ってけっこういるんですね。
太宰府天満宮といえば学問の神様で有名ですけど、色んな企業の人達が業務安全の祈願にきていました。
中には自衛隊の人も・・・。(何か変)

私はちゃっかり、お嬢の合格祈願をしました。へへへ。
足しびれちゃったけど、厳かな気分でなかなかよいですね。








今年もばちぼちと綴っていこうと思いますので。
どうぞ、よろしくお願いいたします。m(__)m

posted by akira at 10:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする